梅村タイル店:タイル一筋、80余年の信頼と実績
昭和5年、新宿にまだ「村」があった頃、東京府下豊多摩郡淀橋町(現・新宿西口大ガード脇)に、梅村タイル店が産声を上げました。
関東大震災後の復興景気は収まり、昭和恐慌の不況の波が襲い、満州事変から戦争の時代に突入するという厳しい時代でした。
しかし、開けつつあった新宿周辺地区は建築も盛んで、創業者「梅村周造」は当時未だ珍しかったオート三輪を駆って、得意先を少しずつ増やしていき、戦争中の「冬の時代」にもコツコツ信用を築いていきました。
そこへ、昭和20年の東京大空襲。一挙に店は灰燼に帰してしまい、新宿歌舞伎町で再開を果たしたのは、昭和24年。
得意先の厚い支援に感謝しつつ、「家は燃えたけれど、信用は燃えなかった」と、梅村周造はしみじみと述懐していました。
戦後復興と軌を一にして、梅村タイル店も順調に業績を伸ばしていきました。
昭和38年には株式会社に改組し、さらに現在の5支店を順次開設、東京西部地区に営業ネットワークを完成させました。
時代は変わり、昭和58年には「梅村周造」の後継として「梅村卓也」が二代目社長に、そして現在は「梅村孝史」が三代目社長に就任しています。
梅村タイル店は信用を何よりも大切にしてきましたし、その基本理念はこれからも変わりません。
そして、信頼と実績の理念は受け継ぎつつ、新たな時代に即応した事業の確立のため、チャレンジし続けています。